写真のあれこれ 2012年

次は2012年です。この頃は、そうだな、上京してきた頃か。
右も左も解らないままに、カメラとジャズマスターをもってCDを数枚、本を数冊鞄につめ、405号室へと越してきた頃です。
初めて住んだ部屋には色々なひとが遊びにきてくれました。
引っ越しのお手伝いをしてくれたり、酔っぱらって泊まりにきたり、引っ越し祝いをしてくれたり、
みんなで鍋をしたり、誰かと生活を共有したりだとか、本当にたくさんの出会いがあった年。

引っ越して最初に祝いにきてくれたのが、長年の友人キタミシン。
奴はものすごく酒飲みで、引っ越し祝いにサザンカンフォートをボトルで持ってきてくれました。

穏やかで優しい表情です。nikonFEに、コダックのモノクロフィルム(名前は失念)


下の写真は引っ越し先の世田谷区某所にて、友人と歩きながら何となく撮っていたもの。デジタルですね。

家で飲み会をしたら散歩をして煙草を吸ったりなんかして帰るのが常でした。穏やかな夜。


で、生活写真とは違うのですが、自分の手とラッキーストライク。なんとなく撮っただけです。不穏。


この年一番始めにとった作品は、「last scene」。

もっと見たい方はこちらをどうぞ。

銀座モダンアート様にてこの作品群の中の数枚を展示させていただいたりもしました。
2010〜2011年のまとめで紹介した「少女は水の音を聴く」という作品同様、水と浴槽が主なモチーフとなっています。
ラストシーンシリーズに関しては、この後もちょろっと続きがあるので、また後で。

サイトには載せていないのですが番外編としての作品もあります。

揺らぐ景色と質感を出したく、実験的に被写体の方に協力していただいて撮影したものです。

実はこの頃フィルムで撮ったポートレイトも数枚。
見返してみると前年よりももやっと、揺らぐような撮り方をする傾向にあるものが多い気がします。心境の変化かしら。

せっかくなのでこちらにまとめてみました、のでよろしければご覧くださいませ。


最後に、作品、「girl meets girl」。
女の子二人を同時に撮影するというのは初めてだったのですが、この作品群は特に気に入っています。
秘密、とか、もやもや感とか、そういうのがにじみ出ている、内緒話みたいな。

もっと見たい方はこちらをどうぞ。

この日はフィルムカメラも持ち歩いており、何枚かお二人の写真を撮ったり等。
偶然見つけた修道院にお邪魔させていただいたり、素敵な撮影でした。


そして最後の一枚。夜、新宿にて。次は2013年ですね。